鼠経ヘルニアの手術をスパッと受けてきました。入院なしの日帰り手術です。
別名「脱腸」という病名のため、恥ずかしいという理由のため受診されない方が多いようです。
そもそもヘルニアとは「元々あった場所から、何かが飛び出す」という意味なんです。患部に本来そこにはないものが飛び出しているため、ぷっくり膨らんでいます。
何かを元々あった場所に戻すには、手術しかありません。
今回は飛び出した腸が、2度と飛び出ない手術を日帰りで受けてきた話です。
ふくらみはスーパーボール大
患部は、ちょうど下半身のVラインに両手を当てたときの左の親指あたり。
患部が大きく腫れる時があり、「大きなスーパーボール」を下腹部に入れたように見えます。
そんな状態を半年間ぐらい放置してました。放置でも問題がなかったためです。痛くもなく、スーパーボールは押せば元に戻りました。
この病気を放置するした理由は、「そのうち治るだろう」という思いと、「痛くなったら治療すればいいや」との考えで受診しませんでした。
受診の決断
ふくらみ自体は気にならないのですが、しばらくして患部から「音」が鳴りはじめたのです。
「グ~~~」と、おなかが減った時の音に似ているのですが、音があまりに大きすぎるのです。
時には「ポコっポコっポコっ、ポコポコポコ」と、例えようがない異音まで出始めました。なった異音が周りに聞かれることがとても恥ずかしく、この異音が何日も続くため受診を決めました。
どこで受診するか?
症状については、ネットで調べる限り「鼠経ヘルニア」だろうと、自己判断をしてました。
鼠経ヘルニアとは
鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)とは、上部の鼠径靭帯で鼠径部の皮下に出るヘルニアのこと。別名、脱腸(だっちょう)。
参考:wiki~脱腸
鼠径ヘルニアは、手術以外での完治はありえないと言われています。
調べてみると、入院しないでも、日帰りで手術ができる病院が多くなっています。自宅からあまり遠くない場所の病院を探しました。
都内にあり、鼠経ヘルニアの日帰り手術の実績がある「T病院」で受診することに決めました。
手術当日までの流れ
後日、診察のためT病院に診察予約をとり、都内にある病院に向かいました。
簡単な診察で「鼠経ヘルニア」との診断。症状と患部を触診するだけでわかるそうです。
その日に「手術をしちゃいますか? すぐにしなくても問題はありません。どうしますか? 」と、医師から手術の意志確認があります。
体内からの異音が日に日に大きくなっているため、即日手術日の決定しました。初診から手術日まで約20日間です。
手術方法は「腹腔鏡手術」で行います。
方法は両脇とおへその3ヵ所を切ります。それぞれ切開する幅が小さいため、カラダへの負担が少ない方法となっています。
手術内容は、お腹に大きくあいた穴をふさぐように、人口の「メッシュ」で穴をふさぎます。ふさいだメッシュで、2度と腸が飛び出さないようになります。
もっと早く手術をしたかったのですが、手術日がうまっており、最短の日程を選びました。
手術日まで
初診で手術の決断をしたので、手術のためにすぐに採血と心電図をとります。結果に異状があれば、最悪手術が受けられないそうです。
後日、病院から電話がかかってきて、手術を受けることに関して2つのことを言われました。
心電図で異常な波形が見られますとのことでしたが、「健康診断では問題がありません」と伝えました。
次に、ガンマGTPが異常に高いので、禁酒してくださいとのことです。
確か、肝臓の数値が悪いと傷の治りが悪い聞いたことがあります。ガンマGTPの数値が元々高いので、この指示に素直に従います。
手術当日
手術日が来てほしいような、怖いから来てほしくないような、複雑な心境で手術当日をむかえました。
今日は木曜日。日帰り手術で、午後から会社に行くことも可能ですが、当日と翌日は会社を休むことにしました。この決断は後日正しかったことがわかりました。
手術開始時間は10時です。手術に向けて前日から準備します。
前日の夜9時までに食事を済ませ、当日は朝6時以降の水分補給もできません。
のどが渇いたまま、10分前に病院に到着。
すぐに手術の準備が始まります。
手術開始
控室で手術着に着替え、痛み止めの薬を「水」で飲みます。のどが渇いていたので、手術前にのどを、うるおせてひと安心。
そのまま、点滴をされ、手術室に向かいます。
10時30分 手術開始。
手術台に乗った後は、酸素吸入器をつけられ麻酔注入。今の麻酔は点滴から麻酔薬を入れるので、痛い麻酔注射を想像していたので意外でした。
すぐに麻酔が効き、記憶がありません。
麻酔から覚めたのは、ちょうど12時。
起きたときは、意識がはっきりしませんでしたが、意外と早く意識がはっきりしてきました。
軽くパンを食べた後に、術後の生活について説明を受け、あとは手術費用の支払いだけです。
今回の手術費用は、健康保険を使って、約12万円です。
手術後
あまり痛みはないとの話でしたが、手術で切っているため多少の痛みは残ります。
病院を後にした後は、おなかをかばうように、ゆっくり歩いて帰りました。
そのまま自宅に帰りましたが、異常な眠気で起きてられません。この状態で仕事に行っても、仕事にならないでしょう。
翌日も眠気がひどかったので、会社を2日間休んで正解だと思いました。
術後の制限はほとんどなく
- 食事制限はなし
- 手術当日からシャワー浴が可能
- 術後の運動制限なし
ですので、普段と全く変わらな
い日常生活がおくれます。
制限される事項は、「飲酒」と「運転」ぐらいです。
まとめ
術後3日経ちました。気づいたところをまとめます。
患部から変な音がすることが無くなったのは、とってもうれしいですね。
もう一つ個人的にうれしいことがありました。
尿の切れが悪かったのですが、普通に尿が出ました。残尿感もなくすっきりしています。鼠経ヘルニアが無くなったせいかわかりませんが、明らかに手術日以降に変化がありました。
すこし、手術をして左側の足の付け根に違和感があり、歩きにくいです。2週間ほどで違和感もなくなるとのこと。
お腹に力を入れると、少しだけ傷口が「ズキッ」としますが、それほどの痛みではありません。
金曜日に手術をしても、月曜日から普通に通勤できるぐらいの手術です。
鼠経ヘルニアで悩んでいる方。手術でしか治らないなら、早く決断したほうが、悩みが一つ早く減るのではないでしょうか。
仕事にも、生活にも支障が少ない日帰り手術はおすすめです。
今回の手術は、受けてよかったと思っています。
それでは「手っ取り早く日帰り手術 『鼠経ヘルニア』がこんな楽に完治なんてすごい!」でした。