SwitchのようでSwitchにあらず。
2019年11月1日に携帯ゲーム機として「Nintendo Switch Lite」が新発売されました。価格は1万9980円と家庭用ゲーム機の「Nintendo Switch」に比べ1万円安くなっています。
「ボケ防止にはSwitchが、いいんだって」「同じSwitchなら、安くなったSwitch Liteでいいじゃん」
ちょっと待ってください!
お年寄りにボケ防止用として「Switch Lite」の購入はあまり勧められません。
このブログを読んでから購入を決めてはいかがでしょうか。
プレイヤーである「お年寄り」の視点から、「なぜふさわしくない」のか解説します。
SwitchとSwitch Liteは、高齢者にとっては、似て非なるものとなっています。
以下、わかりやすく、新型のSwitch Liteは「ライト」と呼びます。従来のSwitchは「スイッチ」と呼びます。
ライトのいいところ
ゲーム機として悪いものではなく、今まで発売されてきたスイッチのソフトも互換性があり遊べます。1万円下がっても既存ソフトで遊べるといったライトは、コスパに優れたものになっています。
その他にもライトになって改良されたところがあります。
- 重量が軽くなった。
従来398g → 新型275g - サイズがコンパクトになった
従来 縦102×横239×厚さ13.9 → 新型 縦91.1×横208×厚さ13.9(単位㎜) - バッテリー持続時間が、おおよそ30分伸びた。
最長で7時間
新型Switchは、携帯版となり確かに遊びやすくなりました。
ただし、ライトになったことで、お年寄りにとって遊びにくいゲーム機となってしまったのです。
ライトをおススメしない5つの理由
なぜ、お年寄りにライトをおススメしないのか。細かく説明します。
テレビに映し出せない
スイッチは3つの遊び方ができます
- テレビモード
- テーブルモード
- 携帯モード
テレビモードは文字通り、テレビに映し出して遊びます。テレビ画面に映し出すことにより、みんなで画面を見て楽しむことができるので、大人数で楽しむことができます。
テーブルモードはスイッチ本体をドッグといわれるテレビに映し出す装置から取り出して遊びます。テーブルの上に立てて遊びます。この時コントローラを手に持って遊びます。
画面は小さいですが、複数のプレイヤーと画面を見ながらゲームをします。
最後に携帯モードですが、今回のライトとおなじ形状となります。ゲームをするときは一人ですることになり、ゲームを複数人でする場合は、ゲーム機を廻して遊びます。
今回発売されるライトは、携帯モードでしか遊べないのです。
お年寄りたちが楽しめるゲームスタイルというのは、一人で黙々とゲームをすることではないのです。
ボケ防止でゲームをするなら、みんなで同じ画面を見ながら楽しめることが大前提です。
画面が小さい
テレビ出力ができないため、小さな画面を見ながら行うことになります。
(購入後に、テレビ画面でやりたいといっても、たぶんテレビ画面へは映し出せないでしょう)
しかも、今回ライトは5.5インチの液晶モニターで、従来のスイッチの6.2インチよりサイズダウンしています。なおさら、高齢者にとって見ずらい画面になってます。
画面が小さいと、とても目に負担がかかり、ゲームを楽しむうえで大きな負荷となってしまいます。
ゲームでは文字も表示されますし、ゲームによっては高速な動きをするため、小さい画面ですと何が表示されているのかわかりません。
老眼鏡でゲームをすると、人によっては吐き気がしてきます。(個人的ですが、この症状がでました)
重い
いくら軽くなったとはいえ、275gを持ち続けながらゲームをするっていうのは、お年寄りにとってきつくないですか?
スイッチで遊べるコントローラのジョイコンは、約50gと約5分の1の軽さです。
また、ライトのコントローラは外すことができないので、ずっと本体を手に持ちながらゲームをすることになります。
この重さで遊ぶことは、体を鍛えているのではなく、どちらかというと試練を与えていることになります。
音が小さい
ライトから音が出ることになります。当然ボリュームはついているのですが、テレビから出る音に比べたら小さい音となります。
音が大きい、小さいというより「聞き取りにくい音」というのでしょうか。
お年寄りの耳は、聞き取りにくくなっています。
同じ言葉で話しかけても、ゆっくり大きな声で話す場合と、早口で小さな声で話すのでは聞こえ方が違います。
ライトはテレビから音が出ない分、後者の「早口で小さな声」に近い印象となります。
大ボリュームでライトから音を出すこともできますが、きっと耳障りな音となり、周りに迷惑が掛かります。
一人でしか遊べない
ライトをおススメしない一番の理由です。
スイッチはテレビに映しだし、大人数で遊べる。そこには同じゲームを楽しみ、みんなの笑顔と笑い声があり、楽しい空間があります。
携帯ゲーム機であるライトは、テレビに映し出せないので一人で遊ぶことが多くなります。お年寄りがゲームする一番の目的は大勢の人と交わりながらゲームをすることなのです。
楽しみながらゲームを続け、コミュニケーションをとることにより、ボケを防止することが一番のいいことだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
携帯ゲーム機になったSwitch Liteは、若い世代にとってはコストパフォーマンスもよくいいゲーム機です。
しかし、小さな画面に猫背になりながら、大きな音を出してかじりつくお年寄りは、正直なところ想像したくありません。
大きな画面で、大迫力の映像と音楽の中、家族みんなで楽しむことが、お年寄りがするゲームの姿ではないでしょうか。
最後にもう一度言いますが、ライトがだめなゲーム機ではなく、お年寄りに向いていないということです。
それでは、「お年寄り用にゲーム機を購入するとき、新発売の「Switch Lite」をオススメしない5つの理由」でした。