「痔」という漢字にふりがなを振ってください。
わかりますか?
正解は「じ」と書きます。「ぢ」ではないんですって。
あ、すいません。のんきにフリガナ講座を開いてしまいました。
痔の先輩として言いたいことがあります。
「この画面を眺めている暇があったら病院に向かってください。」
僕は切痔でした。痛かったけど放っておきました。でも、あんなことになるなんて。
実体験を元にあなたの背中をそっと押す、そんな記事をお届けします。
目次
血便小町ズキッ
山下久美子さんタイトルを真似てごめんなさい。(^_^;)
最初は、たまに便に血が混じるときがありました。
肛門の中が、時々“ズキっ”となって「あれ?もしかして痔?いやいや今日のお通じが固かったからでしょ」ぐらいで痛みを放置!
放っておいたら、どんどん痛みの間隔が短くなってきました。
これは僕は完全に「痔! 」だと確信しましたた。
でも、当時は「ボラギノール注入」など患部に注入ということが自分のプライドが許さなかった。
というか、なんとなく、怖かっただけなんです。
なので、僕はボラギノールを注入しないまま、意を決して肛門科に向かいました。
なぜ肛門科に行くのが嫌だったのか
- 先生におしりを見せるのも弄られるのも嫌だった
- 看護婦にニヤニヤされるのも嫌だった
- めんどくさかった
他にもいろいろな感情が湧いてきたことを覚えています。
とにかく、「肛門科に行くぐらいならどうなってもいい」と強く心に思っていました。
肛門科には行きましたよ。行きましたが…
「切痔ですね」と薬を出してくれました。
紙袋に入ってくるかと思ったら普通のビニール袋でした。
袋の中を恐る恐る確認したら、あの形の注入式の薬がたんまり入ってました。
「飲む痔の薬はないのかよ」と肩を落としました。
この段階で、最大限の勇気を振り絞って、「注入!」できればよかったのですができませんでした。
医者には行きましたが、医者の言うことを守らなかったのです。
せっかく医者に行っても放置。痛くても放置。
ちなみに、切痔も切れた所から出る分泌液でかゆくなります。かゆくても放置しました。
医者の言うことは聞くものです。大変なことになりました。
放置をしているため決して「じ」が良くなるわけわけもなく、痛みに負け再び医者に向かうことにしました。が、別の医者に向かいました。
なんか、医者の言うことを聞かなかったので同じ医者のところへ行きにくかったんです。
なんか「気まずい」感じじゃないですか。
「じゃ、おしりを突き出して見せてください」と診察に入ると言われました。
やっぱり、医者を変えてもこのセリフはどこでも言われるんだ。でも肛門を見なきゃはじまらないか。我慢するけど…
この肛門を瞬間は本当に嫌だ。
なぜなら、患部に指を入れられる。激痛なのですよ。
切痔なのはわかってます。普通の肌が切れ、そこを撫でられたら痛いですよね。それが肛門の中だから痛くのならばいいですが、キレているから触られれば痛いのです。
「ふぅんっ」声にならない声。
「ポリープができてます。肛門ポリープです。手術で除去しますね。簡単な手術なので入院の必要はありません。」
切痔の傷口が、長年放っておいたせいで、傷同士が寄り添ってきて盛り上がってポリープになったようです。
自業自得が招いた最悪な日
・・・手術当日、会社を休まざるを得なかった
浣腸をされました。が、よく覚えていません…
看護婦さんもいました。が、よく覚えていません…
もう、目の前に迫っている手術で頭がいっぱいでした。
手術中で覚えていることはたった一つ。
何かにつかまりたかった。けど、何もなく自分の二の腕を、力いっぱいつかんでいました。
(後日、青あざになっていました)
手術後、30分ほど動けず横になってから帰りました。
靴を何とか履き外へ出ました。が、思うように足が動きません。
本田技研出身のASIMOくんの方がよっぽど軽やかに動けてます。(ASIMOくんの軽快な動きはこちら)
埼玉出身の私は3cmずつしか前に歩けない。
なんとかタクシーをつかまえ、なんとかタクシーに乗りました。
なんとかタクシーで支払いをして、なんとかタクシーを降りました。
「なんとか」ばかりでイヤになってきますよね。
でも、それほど「なんとか」しないと帰ってこれなかったのです。
何とか自宅にたどり着き、肛門様もホッとしたのかトイレに行きたくなりました。
そうです・・・「大」がホッしたせいで私に襲い掛かってきました。
患部と「大」は近距離です。
「大」をすると、先ほどなんとかした傷口に雑菌が入りそうで、とても「大」をするのが嫌だったんです。でも、「大」をしたい思いがいつも勝つんですよね。
おのれを成長させ、肛門科の伝道師へ
そんな出来事から数年再発してません。万が一再発のきざしがあれば真っ先に肛門科に向かいます。
二度とあんな思いは嫌だ~~~!!!
ということで、薬局で紙袋入りの痔の薬を何度も買いに行っているくらいなら、早く肛門科に行ってください。
大事に至る前に、行ってください。大事になってからでは、きっと後悔します。
そんなに酷くないと診察されれば、それはそれで素敵なことじゃありませんか。
伝道師である私は肛門科に行き、患部を見せることは全く恥ずかしくありません。
僕のようにならないように、一刻も早く肛門科に向かってください。
なんなら、僕と一緒に行きましょう!
余計なお世話だとお思いですか?
いいえ、伝道師とは道を伝えるのが勤めなのです。
肛門科への道はあなたの目の前にあります…いざ、肛門科へ
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